オープンソースソフトウェアのためのWittek量子賞、2021年の受賞者を発表
QOSF(The Quantum Open Source Foundation)とUnitary Fund(*非営利団体)は、Victory Omole氏を、2021年の「Wittek量子賞」の受賞者としたことを発表した。氏は、Super.tech社のソフトウェアエンジニアであり、Cirq(*量子計算のためのPythonオープンソースライブラリ)をはじめとし、オープンソースプロジェクトへの卓越した貢献を認めたものである。世界各国から寄せられた38件の候補者から、審査の結果として、この度選出された。また次の3名が次点として選ばれている。量子プログラミング言語SQIRの中心設計者として Kesha Hietala氏、QuTiPを共同開発したPaul Nation氏、Quilエコシステムを立ち上げ、Rigettiソフトウェアスタックの大部分をオープンソース化したRobert Smith氏(順不同)である。
「Wittek量子賞」は、2019年にヒマラヤでの登山中に行方不明になったオープン量子ソフトウェア分野のパイオニア、Peter Wittek氏を偲んで、2020年に創設された年間賞だ。その目的は、量子オープンソフトウェアの分野で、貢献が顕著であった人物を表彰するもので、賞金は4,000ドル(約45万円)となっている。
「Wittek量子賞」の詳細と、2021年の受賞者としてVictory Omole氏が選ばれたことについてのMediumの記事と映像は、下記のリンクを参照してほしい。
(「*」は、訳者追記)
※参考
◆QOSF(The Quantum Open Source Foundation)
◆Unitary Fund
◆Mediumの記事と映像
(翻訳:Hideki Hayashi)