新人事の発表:経営層の更新、SEEQC社、Riverlane社、Arqit社、Multiverse Computing社
SEEQC社は、新たに科学諮問委員会を設置し、技術担当副社長を任命した。委員会のメンバーには、ニューヨーク大学の物理学助教授Javad Shabani氏、ナポリ・フェデリコ2世大学の教授Francesco Tafuri氏と、Giovanni Piero Pepe氏、ウィスコンシン大学の教授Maxim Vavilovが名を連ねている。彼らの役割は、SEEQCのチームを指導し、SEEQCの製品、研究、開発が健全な科学的データに基づくものであることを示すことである。また他には、エンジニアリング担当副社長としてDr. Shu-JenHan氏を迎え、リーダーシップチームの増強も行った。Han博士は、IBM T. J. Watson Research CenterとHFC SemiconductorのAdvanced Memory Technology Divisionに勤務し、半導体技術における豊富な経験を有している。
SEEQCの今回の増員については、下記のニュースリリースを参照してほしい。
Riverlane社は、フォールトトレラントな量子コンピューティング・ハードウェアの開発責任者として、Earl Campbell博士を任命した。直近では、AWSの量子チームに所属し、新しい量子コンピューティングアーキテクチャの提案に貢献していた。それ以前には、EPSRCの研究員、シェフィールド大学の上級講師を勤めていた人物だ。Riverlane社のニュースリリースも下記を参照のこと。
Arqit社は、Boon Hui Khoo氏をアドバイザーに任命したことを発表した。同氏は、法執行とサイバーセキュリティの専門家として国際的に高く評価されており、これまでシンガポール内務省の上級副長官、シンガポール警察長官、国際刑事警察機構(INTERPOL)の会長を歴任している。また、多くのワーキンググループ、委員会、委員会長を務め、金融サービス、フィンテック、ヘルスケア、セキュリティ、サイバーセキュリティ、フィランソロピーなどの分野で活動する組織に専門知識を提供している人物である。Boon Hui Khoo氏の就任発表も下記リンクを参照。
Multiverse社は、パリに本社を置くフランス法人のCEOにMichel Kurek氏を迎えることとなった。Kurek氏は、Crédit Agricole、Societe Generaleの投資銀行で25年間キャリアを積み、直近では、量子テクノロジーに関するさまざまな問題を扱うコンサルティング会社を設立していた。また、「量子テクノロジーにおける特許、出版、投資」と題した、量子エコシステムに関する最近の研究報告書の著者である。Multiverse社のフランス法人設立と、クレック氏の就任に関する詳細も下記のニュースリリースを確認してほしい。
※参考
◆SEEQC
◆SEEQC増員のニュースリリース
https://www.businesswire.com/news/home/20220119005044/en/
◆Riverlane
◆Riverlaneのニュースリリース
https://www.riverlane.com/news/2022/01/riverlane-appoints-leading-scientist/
◆Arqit
◆Boon Hui Khoo氏の就任発表
◆Multiverse
https://www.multiversecomputing.com/
◆Multiverseのニュースリリース
https://www.multiversecomputing.com/news/category/publications/
(翻訳:Hideki Hayashi)