自動車業界との2つのコラボレーション。BMW/Pasqalと、フォルクスワーゲン/Terra Quantum

 今週、自動車メーカーと量子企業の間で、異なる問題に取り組む2種類の共同プロジェクトが発表された。


 1つ目は、BMWと共同で、金属成形アプリケーションのモデリングにおける量子コンピューティング技術の適用性を分析するPasqalが発表したもの。目標は、強度や安全性を犠牲にすることなく、より軽量で燃費のよい金属ボディを設計することだ。この研究では、Pasqalの中性原子プロセッサを活用する。このプロセッサは、独自のデジタル・アナログ実装が可能で、同社は競合する超伝導プロセッサの30倍の性能向上を実現できるとしている。Pasqalは、モデリングに使用される微分方程式を解くために、このプロセッサを使用したアルゴリズムを実装している。BMWにとっては、物理的なモデルを作ってテストし、試行錯誤的に金属の形状を最適化するという、コストのかかるプロセスを削減できることが大きなメリットとなるという。この共同研究の詳細については、Pasqalのニュースリリースを参照。


 Terra QuantumとVolkswagen Data:Labは、最適化や機械学習におけるアプリケーションで、ハイブリッド量子コンピューティングがどのように利用できるかを説明する2つの共同研究論文を発表した。最初の論文は、組立ラインの手順における品質管理テストに焦点を当てたもの。2つ目の論文は、製造業における故障検出のための画像認識の精度を向上させるための機械学習に焦点を当てたものである。これらのホワイトペーパーは、Terra Quantumのホワイトペーパーポータルサイトからダウンロードすることが可能になっている。



(翻訳:Hideki Hayashi)

提供:Quantum Computing Report