Terra Quantum社とAtom Computing社、それぞれが6,000万ドル(約68億円)を調達
興味深い一致があった。Terra Quantum社とAtom Computing社が、それぞれベンチャーキャピタルから6,000万ドル(約68億円)の新規資金調達を発表したのだ。
まず Terra Quantum だが、今回のAラウンドにおける投資家は、シードラウンドに投資実績を持つ Lakestar のほか、世界的に有名なドイツの大手ファミリーオフィス2社と、世界で最も影響力のある暗号通貨投資家の一人が含まれてる。同社は、QaaS(Quantum-as-a-Service)と呼ばれる戦略を推進している。他にもジョイントベンチャーであるQMware社では、ハイブリッド量子クラウドを立ち上げ、QKD(量子鍵配送)を利用した Quantum Security as a Service や、また Quantum Algorithms as a Service と呼ばれる、アルゴリズムのライブラリをユーザー提供することに取り組んでいる。
Terra Quantumの資金調達に関する発表は、下記のリンクを参照してほしい。
Atom Computingは、シリーズBラウンドにおいて6,000 万ドルを調達している。Third Point Ventures がリードし、Prime Movers Lab、Innovation Endeavors、Venrock、Prelude Ventures が新たに参加した。同社の量子コンピュータは中性原子を使用している。Phoenix(コードネーム)と呼ばれる第1世代の100量子ビットプロセッサは、既に構築され40秒のコヒーレンス時間を誇っている。今回の資金は、第2世代のシステム構築と、技術の商業化に充てられていく予定だ。
こちらも下記のリンクからニュースリリースを見ることができる。
※参考
◆Terra Quantum
◆Atom Computing
◆QMwareに関する当サイトの記事
https://www.quantumbusinessmagazine.com/post/qmware
◆Terra Quantumの資金調達
◆Atom Computingの資金調達
(翻訳:Hideki Hayashi)