Strangeworks社とEntangled Networks社、マルチQPU構成のソリューション提供のため提携
多くのハードウェアプロバイダーにとって、使用できる量子ビットの数を増やすことが難題となっている。そこで検討されている一つの手法は、複数のQPU(量子プロセッサユニット)をクラスタ化し、ネットーワークでつなぐミニ量子インターネットを構築することだ。
実はこの戦略、30年以上前に古典コンピューティングで開拓されたパターンを踏襲している。このようなハードウェアの構成をいかしたソフトウェアの開発は難しいが、これを実現するためのハードウェアとソフトウェアの両方のソリューションに取り組んでいる企業にEntangled Networks社がある。同社の製品である「MultiQopt」は、マルチCPUコンパイラであり、モジュラーシステム・アーキテクチャのためのクラス最高の量子回路最適化を提供するとしている。
この製品を市場投入するにあたり、彼らはStrangeworks社と提携し、将来Strangeworksのプラットフォーム上で、Backstage Passのチケットとして利用できるようにするという。最初のハードウェアプラットフォームの一つは、2つの40量子ビットチップで構成されるRigettiの80量子ビット設計で、これもStrangeworksがサポートしている。しかし、他の複数のハードウェア企業も、将来的に独自のマルチCPUシステムを利用可能にしようとしている。
両社が発表したMultiQoptと、そのパートナーシップに関するプレスリリースは、下記リンクを参照。
※参考
◆Entangled Networks社
https://www.entanglednetworks.com/
◆Strangeworks
◆Backstage Pass
https://strangeworks.com/backstage
◆MultiQoptと、そのパートナーシップに関するプレスリリース
(翻訳:Hideki Hayashi)