SandboxAQ:独立系エンタープライズSaaS企業として、Alphabet Inc.からスピンオフ
SandboxAQのチームは、もともとAlphabet Xのイノベーションラボの一部として結成された(Alphabet Inc.(Googleの親会社)の中で)。物理、化学、AI、神経科学、暗号、数学など、多様な分野の専門知識を持つ55人のチームにより、サイバーセキュリティ、機械学習などの先端領域において、AIと量子、両分野のソリューション開発に注力している。
彼らの最初の製品として、企業がより高レベル・セキュリティへ移行できるよう支援する、ポスト量子暗号(PQC)サイバーセキュリティ・モジュールが含まれていく予定だ。その後、政府機関、ライフサイエンス・ヘルスケア、金融サービス、サイバーセキュリティ、材料科学・製造、グローバルナビゲーションなどの市場に、サービスを提供していく。すでに、Vodafone Business、Softbank Mobile、Mt. Sinaiヘルスシステムなどの大手有名企業や、Wixなどを含む「Global 1000(Bloomberg年間ランキング)」の企業と提携が決まっている。
このスピンオフにあたり、有力投資家(T. Rowe Price、Eric Schmidt、Breyer Capital、Guggenheim Partners、Thomas Tullなど)から、9桁のオーバーサブスクリプションによる大規模な資金調達ラウンドを完了させた。会長は元Alphabet会長兼CEOのEric Schmidt氏、CEOはAlphabetXでグループを率いていたJack Hidary氏。また、コンピュータ、金融、国家安全保障などの分野に精通した著名人を迎えるなど、多くの顧問委員を集めている。
SandboxAQの立ち上げに関する詳細は、同社の設立を発表したプレスリリースと新Webサイトで確認することができる。
※参考
◆Alphabet X innovation lab
◆設立を発表したプレスリリース
◆SandboxAQ新Webサイト
(翻訳:Hideki Hayashi)