ロシアの科学者が量子トリットとクオーツを用いた量子デバイスを作成


量子コンピュータは一般に、2つの状態を同時に重ね合わせることができる「量子ビット」を用いて作られる装置と説明されている。しかし、さらに進んで、3つの状態を同時に重ね合わせることができる「量子トリット」、さらには4つの状態を重ね合わせることが可能な「量子クォーツ」を用いることが可能だ。量子ビットは、 α|0> + β|1> と数学的に記述されるが、量子トリットは、α|0> + β|1> + λ|2> と記述することができる。Rigettiは先日、同社のパルス制御ソフトウェア「QUIL-T」を使用し、同社のプロセッサに量子トリットを実装する方法をMediumで掲載し紹介している。この記事では、同社のプロセッサの読み出し誤差を大きく改善できる可能性があることを指摘していた。



今回、ロシア量子センターとロシア科学アカデミー・レベデフ物理学研究所のロシア人科学者が、この能力を利用して、わずか2個の物理イオンを使って4量子ビットのイオントラップ型のコンピュータに相当するものを構築した。これは、2024年までに目指しているという、世界共通の量子コンピュータをクラウド利用するための第一歩となる。資金提供は、原子力専門国営企業のRosatomによる取り組みの一環である。2021年までには60億ルーブル(約93億円)で、さらに2024年までに230億ルーブル(約357億円)を追加提供し、量子コンピュータを作るための研究が進めれらる予定という。



この取り組みは、ロシア量子センターのホームページに掲載された記事(ロシア語)、およびロシアの通信社Interfax社のホームページに掲載された新しい記事で確認できる。



※参考


◆ロシア量子センターの記事

https://www.rqc.ru/article/%D0%B2-%D1%80%D0%BE%D1%81%D1%81%D0%B8%D0%B8-%D1%81%D0%BE%D0%B7%D0%B4%D0%B0%D0%BD-%D0%BF%D1%80%D0%BE%D1%82%D0%BE%D1%82%D0%B8%D0%BF-%D0%BA%D0%B2%D0%B0%D0%BD%D1%82%D0%BE%D0%B2%D0%BE%D0%B3%D0%BE-%D0%BA%D0%BE%D0%BC%D0%BF%D1%8C%D1%8E%D1%82%D0%B5%D1%80%D0%B0-%D0%BD%D0%B0-%D0%B8%D0%BE%D0%BD%D0%B0%D1%85


◆Interfax社の記事

https://interfax.com/newsroom/top-stories/73493/





(翻訳:Hideki Hayashi)

提供:Quantum Computing Report

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