Riverlane主導のコンソーシアムが680万ポンド(約11億円)を獲得。自動校正された「デルタフロー制御」システムによる誤り訂正への挑戦

By Carolyn Mathas


Riverlaneを中心としたコンソーシアムは、さまざまな量子ハードウェアで、数百の量子ビットを同時に制御するという課題に対応するため、自動校正された量子システムの構築に取り組んでいる。現行のノイズの多い中型量子デバイス(NISQ)では、制御可能な量子ビットは、エラー無しで存在することができない。校正は非効率的で、コストと時間がかかり大きなボトルネックとなっている。また、自動校正を行わない場合、誤り訂正をスケーリングすることができない。


コンソーシアム会員が参加して、「Deltaflow Control」を構築する。このプロジェクトには、Innovate UKが680万ポンド(約11億円)を資金提供。機会学習を応用して、校正の実装、ハードウェア性能の最大化、英国の量子産業を加速させるスケーラブルな方法を特定する予定である。


ここでは、量子ハードウェアメーカーとして、Oxford Ionics とSEEQC が参加し、それぞれイオントラップと超伝導量子ビットを提供している。Oxford大学は、半導体量子ビット回路と、ML技術による半導体量子デバイスの調整に関し、専門知識を提供。Mind Foundryは、高速で予測可能な測定を行うために、ML技術を用いて量子ビットを校正する。QT Hubは、現在利用可能なNISQデバイスと、新たに登場するフォールトトレラントコンピュータとの間でギャップを埋めるアシストを。また、国立物理研究所(NPL)とEdinburgh大学は、妥当性と精度を確保するための測定基準を設定する予定となっている。


今後3年間で、校正の課題を克服し、障壁を取り除く予定だ。このプロジェクトは最終的に、最先端の量子ハードウェアの道を開き、材料開発、創薬、金融などの産業を変革することに貢献するだろう。詳細は、Riverlaneのプレスリリースを確認してほしい。



※参考


◆Riverlane のプレスリリース

https://www.riverlane.com/news/2022/03/riverlane-leads-uk-consortium-to-build-auto-calibrated-quantum-control-system-deltaflow-control/



(翻訳:Hideki Hayashi)

提供:Quantum Computing Report

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