Rigetti、テストデバイスで99.5%の2量子ゲート忠実度を実証
量子ビットの品質を測る指標。その最も重要な一つが、2量子ビットのゲート忠実度である。すべての量子ハードウェアプロバイダーは、次世代デバイスでこの指標を改善するために取り組んでいるといえる。現状を改善できなければ、どのプロバイダーも正確な答えを出すNISQアルゴリズムを実行したり、誤り訂正技術が実際に機能するために必要なエラー率の閾値を満たすことはできないからだ。今回 Rigettiは、9量子ビットのテストデバイスで、2量子ビットのゲート忠実度を99.5%(平均値99.2%)と高いレベルでの達成を発表した。このレベルは、「Qubit Quality」のページで追跡している幾つかの優れた量子プロセッサと競合するものだ。
ちなみにだが、ここまでに Rigettiは、Aspen-M1と名付けた最新の80量子ビット商用機で、特定のゲートタイプに応じて、2量子ビットの中央値で92.7%~95.8%の忠実度を実現したと報告している。同社の次のステップは、このテストチップで開発した技術とプロセスを、より多くの量子ビットデバイスで忠実度を同じくするよう将来の生産装置の改訂に取り組むことだ。
詳細は、Rigettiのニュースリリースから。
※参考
◆2量子ビットの中央値で92.7%~95.8%の忠実度を実現した報告
◆Rigettiのニュースリリース
(翻訳:Hideki Hayashi)