Rigetti社、80Qubit Aspen-Mの販売開始と、QCの金融応用を探るNASDAQとの提携を発表


[ リゲッティの80量子ビットプロセッサのトポロジー。出典:Rigetti Computing ]



Rigettiは、これまでQCS(同社のクラウドサービス)を通じ、プライベートβテストで使用されていた80量子ビットの「Aspen-M-1プロセッサ」を、QCSとAmazon Braketサービスで商用利用可能とし、次のステップを踏み出した。


この発表に関連して、Rigettiは本機のいくつかの性能指標も発表している。IBMが新たに提唱したCLOPS(Circuit Layer Operations per Second)という指標を採用したものだ。IBMが説明した標準的な100ショット測定手順を用いて、40量子ビット機で844、80量子ビット機で892という測定値を達成したと報告した。これは、IBMが現在測定している127量子ビットプロセッサの850、65量子ビットプロセッサの1,500、27量子ビットプロセッサの2,400とさほど変わらない値である(IBMは、2021年10月にオリジナルの論文を発表して以来、これらの対策にいくつかの改良を加えている)。


同社は、マシンの規模が大きくなってもCLOPSの測定値が低下しないことを指摘している。また、この性能はショット数が1,000に増えると7,500以上と大幅に向上することにも触れている。Rigettiは、ハイブリッド量子コンピューティングのために古典プロセッサーと量子プロセッサーを緊密に結合させることを長年提唱しており、彼らのシステムがこの指標で高い性能を示すのは得に驚くべきことではないのかもしれない。


また、Rigettiは、コヒーレンスとフィデリティの測定においても、下表のように継続的な改善を行っています(2022年2月現在)。


[ 40量子プロセッサと80量子プロセッサの各種性能指標の比較 ]


また、Rigettiは、ナスダック(NDAQ)と、金融業界における影響力の大きい計算問題の解決に有用となる、量子アプリケーションを探求するための共同研究に合意したことを発表しました。この研究では、QCS(同社の量子クラウドサービス)と、新しい80量子ビットプロセッサを活用する予定だ。


Rigettiは、いくつかの発表やブログ、Webページで追加情報を公開している。80量子ビットのAspen-Mを発表したプレスリリース、NASDAQとの提携を発表したプレスリリース、フルスタックのスループットと忠実度の最適化を説明したブログ記事、さらにAspen-11とAspen-M-1プロセッサの性能情報を下記にリンクを用意する。また、Amazonは、Rigettiの80量子ビットプロセッサをサポートすることを発表したブログを掲載し、Rigettiのプロセッサについて説明したWebページを追加している。



※参考


◆80量子ビットのAspen-Mを発表したプレスリリース

https://www.globenewswire.com/news-release/2022/02/15/2385386/0/en/Rigetti-Computing-Announces-Commercial-Availability-of-80-Qubit-Aspen-M-System-and-Results-of-CLOPS-Speed-Tests.html


◆NASDAQとの提携を発表したプレスリリース

https://www.globenewswire.com/news-release/2022/02/15/2385283/0/en/Rigetti-and-Nasdaq-Team-up-to-Pursue-Quantum-Advantage-for-Financial-Applications.html


◆ルスタックのスループットと忠実度の最適化を説明したブログ記事

https://medium.com/rigetti/optimizing-full-stack-throughput-and-fidelity-with-rigettis-aspen-m-459ee5b2873f


◆Aspen-11とAspen-M-1プロセッサの性能情報

https://qcs.rigetti.com/qpus


◆Amazonのプロセッサ紹介

https://aws.amazon.com/jp/braket/quantum-computers/rigetti/



(翻訳:Hideki Hayashi)

提供:Quantum Computing Report




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