シカゴとロンドンでQKD(量子鍵配送)ネットワークが構築される

 今週、ロンドンとシカゴの大都市圏で、QKD(量子鍵配送)ネットワークの構築に関する2つの発表があった。1つ目は、東芝シカゴ量子取引所(CQE)との提携。シカゴ大学からシカゴ郊外のアルゴンヌ国立研究所まで38マイル(約61km)のリンクを設置するものである。このリンクには、東芝の多重化QKD技術が使用され、米国で構築されているマルチノード量子ネットワークを構成する一部となることを目的としている。このリンクはテスト、研究、研究者間の共同作業を促進するために用いられ、また将来の量子人材育成へとつなげていく予定だ。


 ロンドンでは、BT(旧ブリティッシュ・テレコム)と東芝が、QKDサービスの初の商用試験開始をアナウンスした。最初の顧客は、EY(Ernst & Young)で、ロンドンのCanary WharfとLondon Bridge付近の2つの拠点を接続する予定。このネットワークは、2つの拠点の間に、広帯域のエンドツーエンド暗号化リンクを提供する。4月上旬から運用を開始し、今週初めに正式に発表された。ネットワークには標準的な光ファイバーケーブルを使用し、将来的には複数の商業顧客にサービスを提供するために、ネットワークを拡張していくことを目標としている。


 シカゴのネットワークに関する詳細は、CQEのWebサイトに掲載されているニュースリリースを、また、ロンドンのネットワークに関する詳細は、東芝Webサイトのニュースリリースを参照。



(翻訳:Hideki Hayashi)

提供:Quantum Computing Report


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