Quantum BrillianceがLa Trobe大学およびRMIT大学と提携し、ダイヤモンド量子材料の研究を開始

 3つの機関が提携し、ダイヤモンド量子材料の研究Hubを設立した。ダイヤモンド中の窒素空孔(NV)中心の原子レベルの作製技術に焦点を当てたものである。


 Quantum Brillianceは、ダイヤモンドの結晶構造に窒素イオンを注入し、電子のスピンにより、量子ビットを形成するNVセンターと呼ばれる技術を使って量子プロセッサを開発している。NVダイヤモンド技術は、室温で動作し、高価な希釈冷凍機を必要とせず、長いコヒーレンス時間を提供できるという大きな利点があると考えられている。


 マルチ量子ビットの演算を確実に行うためには、数ナノメートルの間隔でNV中心を配列した精密な作製が必要だ。このような構造を作るために、これまでの技術は十分なものではなかった。そのため、Quantum Brillianceは、デザイナーによる表面化学、水素脱活性化リソグラフィー、ダイヤモンド過成長時のNVセンターの自己組織化などを通じ、これらの限界を回避するダイヤモンドのボトムアップ原子レベルの精密加工技術(特許出願中)に取り組みはじめている。


 3機関はいずれもダイヤモンドベースの材料について経験があり、協力することで、この加工技術を完成させ、必要な高精度の材料の大量生産を可能にすることを目指している。


 このパートナーシップと、ダイヤモンド量子材料研究についての詳細は、Quantum BrillanceのWebサイトにあるプレスリリースを参照。



(翻訳:Hideki Hayashi)

提供:Quantum Computing Report