量子プロセッサを用いたプランニング/スケジューリングアプリで提携:Pasqal社、Thales社、Paris Region、GENCI
最適な計画やスケジュールを立てることは、物流、航空管制、産業オートメーション、資源配分、災害復旧支援などの活動において、変数が増えるにつれて複雑性を増していく。古典コンピュータではある時点で計算が難しくなり、データ解析は近似的な手法に頼るよりほかなくなるが、それでは最適な解を求めるには至らない。量子コンピュータを利用することで、より複雑で正確な解を求めることができる。3年間の本プログラムでは、まずPasqal社の100量子ビット以上のプロセッサを使用し、その後、より大きなプロセッサの使用を見越している。従来のプロセッサの能力を超えて、より大きな問題の解をもとめるために、充分な大きさである可能性がある。数十億ドル規模の多国籍テクノロジー企業であるフランスのThales社が持つアプリケーションは、この研究により、多くの恩恵を受けることになるだろう。
このプロジェクトは、PAQ(Pack Quantique program)から資金提供を受けている。PAQは、2020年にパリ地方における量子産業の発展を目的として、パリ市、GENCI、Le Lab Quantique(ミディアム)が開始した。その他の情報は、Pasqalのウェブサイトに掲載されているニュースリリースを参照。
※参考
◆Thales社
https://www.thalesgroup.com/en
◆パリ市
◆GENCI
◆Le Lab Quantique
◆Pascalのニュースリリース
(翻訳:Hideki Hayashi)
提供:Quantum Computing Report