パートナーシップの発表: Pasqal/Nvidia, PsiQuantum/Qunasys/JSR, Rigetti/PlanQK, Quantum-South/Montevideo大学


今週はパートナーシップの発表が盛んだった。


Pasqal社はNvidia社と協力して、10台のNvida DGX A100(AIに最適化された汎用システム)を、NvidiaのInfiniBandネットワークで接続し、「Quantum Computing Center of Excellence」を構築する。同時に、NVIDIAのソフトウェア開発キット 「cuQuantum」 を使用する予定だ。cuQuantumは、量子回路の状態ベクトル、およびテンソル・ネットワーク・シミュレーションを大幅に高速化できる。Pasqalのプレスリリースはこちらから。


PsiQuantum社とQunasys社。両社は、PsiQuantumのフォールト・トレラント(耐障害性)フォトニック技術を、新しい素材の発見に関連する工業化学計算に、どのように利用するかを研究する。日本のJSR株式会社は、フォトレジスト、エラストマー、プラスチック、試薬の製造能力の活用に関心を持ってる。この活動の初期段階は、高度な量子化学シミュレーションを実現するための、フォールト・トレラントな計算に必要な、時間とリソースを見積もることだ。両社が協力しているのは、NISQタイプのマシンよりも、フォールト・トレラントの量子コンピュータの方が、この特別な研究に適していると考えたからだ。今回の提携を発表したQunasys社のニュースリリースはこちらから。


Rigetti社は、同社の最新量子プロセッサを、ドイツのコンソーシアム、PlanQK(Platform and Ecosystem for Quantum-Assisted Artificial Intelligence)に提供する。PlanQKはこれを使用して、人工知能ユースケースの研究に役立てていくるもりだ。コンソーシアムのメンバーには、D-Fine、ドイツ鉄道、LMU(ルートヴィヒ・マクシミリアン大学)ミュンヘンのQAR-Lab、Stuttgart大学、StoneOne AGが参加している。彼らは、機械学習や最適化アプリケーションが、量子ハードウェアを使用することでどのように加速されるのか、についての理解を深め、能力を高めたいと考えている。Rigettiのニュースリリースは、ここで確認できる。


Quantum-SouthとMontevideo大学は、量子コンピューティングのさまざまな側面で協力することで合意した。合意の一環として、Quantum-Southはモンテビデオ大学の学生にインターンシップと学位取得プロジェクトを提供する。学術・専門的なシンポジウム、出版物、講演会、共同研究、設備などの分野でも協力していく。両機関は現在、ANII(国立研究開発機関)から一部資金提供を受け、「量子コンピューティングを用いた輸送業界向け負荷最適化ソフトウェア(Load optimization software for the transport industry, using quantum computing)」と題するプロジェクトを実施している。この提携契約の調印を発表するニュースリリースは、こちらから。



※参考


◆Pasqal社

https://pasqal.io/


◆Nvidia社

https://www.nvidia.com/en-us/


◆NVIDIA cuQuantum

https://developer.nvidia.com/cuquantum-sdk


◆PsiQuantum社

https://psiquantum.com/


◆Qunasys社

https://en.qunasys.com/


◆JSR株式会社

https://www.jsr.co.jp/jsr_e/


◆Rigetti社

https://www.rigetti.com/


◆PlanQK

https://planqk.de/en/


◆Quantum-South社

https://quantum-south.com/


◆Montevideo大学

https://www.um.edu.uy/international


◆ANII

https://anii.org.uy/





(翻訳:Hideki Hayashi)

提供:Quantum Computing Report