Microsoft:Azure Quantum Serviceに、 Pasqalの中性原子と、IonQの Ariaプロセッサーを追加予定
2つの別々の発表があった。Pasqalと IonQ それぞれが、自社の最新プロセッサをMicrosoftのAzure Quantumサービスに追加するという。
Pasqal は、2022年後半に中性原子に基づくプロセッサをAzure Quantumで利用できるようにすることを示した。具体的なプロセッサはまだ決まっていないが、少なくても100量子ビットの搭載、もしくはそれ以上の可能性もあるという。これは、Azure Quantumでサービスされる最初の中性原子ベースのプロセッサとなる。
また、IonQは、Ariaと名付けたもっとも新しいプロセッサをAzure Quantumのユーザーに、近日中に提供すると発表した。同社は、具体的な物理的量子ビット数を明らかにはしていない。しかし、Ariaプロセッサが20個のアルゴリズム量子ビット(#AQ)を備えていることを明かした。そして、アプリケーション志向の業界標準であるベンチマークによると、業界内において最も強力な量子コンピュータになるとの見解を示している。IonQの11ビット量子プロセッサは、既にAzureから提供されているが、Ariaはそこに加わることになる。
現在までにAriaは、IonQの設備を通じて、限られた顧客を対象に、プライベートにβテストが実施されている。この点においても、より多くの顧客が使用できるようβテストプログラムの拡大を合わせて発表した。
Pasqal社からのMicrosoftとの新しいパートナーシップに関する発表と、IonQ社からのAriaに関する発表は下記のリンクを参照していほしい。
※参考
◆Azure Quantum
https://azure.microsoft.com/en-us/services/quantum/
◆Pasqal
◆IonQ
◆#AQ
https://ionq.com/news/february-23-2022-ionq-aria-furthers-lead
◆standard application-oriented industry benchmarks(アプリケーション志向の業界標準であるベンチマーク)
https://ionq.com/posts/october-18-2021-benchmarking-our-next-generation-system
◆Pasqalのニュースリリース
https://pasqal.io/2022/03/21/pasqal-quantum-computers-coming-to-azure-quantum/
◆IonQ社からのAriaに関する発表
https://ionq.com/news/march-21-2022-ionq-aria-coming-to-microsoft-azure-quantum
(翻訳:Hideki Hayashi)