IonQ、PNNL(パシフィック・ノースウェスト国立研究所)と提携。量子コンピュータ向けにバリウムの供給源を構築

[ IonQシステム内の35個のバリウムイオンの連鎖。出典:IonQ ]
IonQは昨年の12月に、次世代量子コンピュータの量子ビットに、これまで使用してきたイッテルビウムイオンに代わり、バリウムイオンの使用を発表していた。その理由としては、エラー率の低下、ゲート忠実度の向上、状態検出の向上、信頼性の向上、そしてモジュラーシステムを作るためのネットワーク化の容易さなどを挙げていた。しかし、バリウムの原料は、特に高純度であったり、バリウム同位体が必要な場合、既製品では手に入らないことがある。そこでIonQは、PNNL(パシフィック・ノースウェスト国立研究所)と提携し、バリウム原料の持続的な国内供給を実現するための体制を整えたことを発表した。
さらにバリウム原料をミクロの単位まで小さくすることに成功し、システム小型化の取り組みを推し進めていくようだ。関連して、マイクロソフト、ワシントン大学、PNNLとともにNQN(ノースウェスト量子ネクサス)に参加し、近いうちにシアトルにおいて製品エンジニアリング施設を設立する予定を発表している。
PNNLとのパートナーシップに関するIonQの発表は、下記のニュースリリースを参照。
※参考
◆NQN(ノースウェスト量子ネクサス)
https://nwquantum.com/ionq-and-washington-state-university-join-the-nqn-coalition/
◆ニュースリリース
(翻訳:Hideki Hayashi)