IonQ、2021年第4四半期および通期決算を発表

 IonQ、2021年第4四半期および通期の決算を発表。前期比大幅増、また自社の前期予想からも大幅増となった。2021年第4四半期の売上は160万ドル(約20億円)、第3四半期の売上は23.4万ドル(2,850万円)、通期の売上は210万ドル(約25.6億円)。また、IonQは、2021年の契約ブッキングを、11月に行った前回の2021年予測値1,500万ドル(約18億円)に対し、1,670万ドル(約20億円)になったと報告した。

 同社のEBITDA(金利・税金・減価償却費控除前利益)は2,830万ドル(約34億円)の損失で、純損益は1億620万ドル(約130億円)の損失。この純損失は、ワラント負債の公正価値の変動6,330万ドル(約77億円)およびワラントに関連する募集費用430万ドル(約5.2億円)が主因である。これらは非現金支出費用であり、非経常的な費用となる見込だという。2021年の研究開発費は2020万ドル(24.5億円)で、前回の2020年の1020万ドル(約12.4億円)からおよそ倍増している。


 2022年の売上は1,020万ドル(12.5億円)から1,070万ドル(約13億円)、EBITDAの損失は5,500万ドル(約67億円)程度、契約ブッキングは2,000万ドル(約24億円)から2,400万ドル(約29億円)と大幅な成長を見込んでいる。契約書は数年にわたることもあり、特に成長事業では収益よりも高くなるのは当然だろう。

 また、同社は、個別の大口予約や出荷により、売上および利益に偏りがでるだろうと伝えている。これは珍しいことではなく、高価なスーパーコンピュータを出荷している古典的な計算機メーカーでも以前から見られたものだ。


 同社が2021年に達成した商業的・技術的成果をいくつか紹介したが、そのほとんどは以前、本サイトでお伝えしたものである。しかし、注目すべきと思われる新商品がいくつかあった。

 まず、オンプレミス向けのフルシステムの販売について、潜在的な顧客と協議をはじめていることで、自社マシンのクラウド上で時間を販売するだけでなく、さらなる収益が期待できるだろう。これらの案件の成約は確実ではないが、もし実現すれば、当然2023年以降の売上が増加することになる。

 また、マシンの大量生産に向け、製造グループを立ち上げることを示唆している。そして最後に、技術力を高め、太平洋岸北西部にいる人材を活用するために、ワシントン州シアトルにチームを設置することを発表した。このグループでは、複数のイオントラップ・プロセッサーをフォトニクスで接続する研究などを行う予定だという。


 IonQの決算発表、および今後のビジネスに関するプレスリリースと、米国証券取引委員会に提出した10-Kレポートは、下記のリンクを参照してほしい。



※参考


◆IonQ

https://ionq.com/


◆IonQのプレスリリース

https://investors.ionq.com/news/news-details/2022/IonQ-Announces-Full-Year-2021-Financial-Results-and-Provides-Business-Update/default.aspx


◆10-Kレポート

https://investors.ionq.com/financials/sec-filings/sec-filings-details/default.aspx?FilingId=15688031



(翻訳:Hideki Hayashi)

提供:Quantum Computing Report


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