Honeywell Quantum Solutions社と、Cambridge Quantum社が合併、新会社名は「Quantinuum」

本レポートでは、昨年6月、Honeywell社が、Honeywell Quantum Solutions部門をスピンオフし、Cambridge Quantum社と合併して新たな独立した民間企業を設立する計画を報じた。両社は必要な政府やその他の承認をすべて得て、「Quantinuum」の名で正式に合併し、スタートを切った。同社は、400人の従業員のうち、300人の技術者を擁する、最大の独立系量子企業となる。コロラド州ブルームフィールドにある米国本社と、英国ケンブリッジにある英国本社の2カ所に本社を置き、Cambridge Quantumの最高経営責任者を務めていたイリアス・カーンがCEO(最高経営責任者)に、Honeywell Quantum Solutionsの社長を務めていたトニー・アトリーが社長兼最高執行責任者に就任が決まった。


Honeywellは、54%の株式を保有する筆頭株主となり、会社設営のために約3億ドル(約340億円)の現金を提供しているとともに、Quantinuumのサプライヤーでもあり、イオントラップのチップを製造していく。しかし同時に、Quantinuumは、Honeywellのさまざまな部門へのサプライヤーでもあり、彼らは自社が持つ量子コンピューティング能力を、各社内プロジェクトに活用したいと考えている。同社はまもなく、新たな製品や機能を発表する予定。12月にはサイバーセキュリティ製品が発表され、2022年には量子化学企業向けソフトウェアパッケージ、さらには「System model H1」のアップグレードも発表の予定だ。Quantinuumのソフトウェアに関しては、今後もプラットフォームに依存せず、他の量子ハードウェアプロバイダのプラットフォームをサポートし続けるという。


IonQ社とRigetti社が最近行ったSPAC取引では、公開市場が量子コンピューティング企業を支援していることは明らかであり、Quantinuumがこの道を選ぶかどうかは、しばらく動向を見守りたい。新会社の詳細については、Quantinuum.comのWebサイトを参照。


※参考

◆本レポートが追ってきた関連する過去の記事

https://quantumcomputingreport.com/honeywell-quantum-solutions-and-cambridge-quantum-computing-will-combine-to-from-an-independent-company/ (June 8, 2021)

https://quantumcomputingreport.com/a-deeper-dive-into-the-honeywell-quantum-solutions-cambridge-quantum-computing-merger/ (June 9, 2021)


◆Quantinuum社HP

https://www.quantinuum.com/


(翻訳:Hideki Hayashi)

提供:Quantum Computing Report