Fraunhofer IAFが1,810万ユーロ(約23.5億円)の「SPINNING」プロジェクトを主導。ドイツ製のダイヤモンド・スピン・フォトン量子プロセッサーを開発することに合意
Fraunhofer IAF(応用固体物理研究所)が中心となり、他に、大学6校、非営利研究機関2社、企業5社(中小企業およびスピンオフ企業)、関連パートナー14社(うち10社は企業)を含む28団体がコンソーシアムとして参加することになった。このプロジェクトは、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)から89.8%の資金提供を受ける予定だ。期間は3年間で、10量子ビットの目標でスタートするが、プロジェクトの継続とともに、100量子ビット以上まで拡大する予定だという。
この技術では、窒素原子(NVセンター)を埋め込んだ人工ダイヤモンドにスピン量子ビットを形成する。期待できる恩恵として、高い量子ビットの接続性と、冷却の必要性が低い点があげられる。
プロジェクトの詳細については、Fraunhofer が発表したプレスリリース、パートナーであるQuantum Brillianceが発表したプレスリリース、SPINNINGプロジェクトのプロフィールを掲載したWebページを参照のこと。
※参考
◆Fraunhofer IAF
https://www.iaf.fraunhofer.de/
◆Fraunhofer のプレスリリース
◆Quantum Brillianceが発表したプレスリリース
https://www.eurekalert.org/news-releases/945763
◆SPINNINGプロジェクトのプロフィールを掲載したWebページ
(翻訳:Hideki Hayashi)