欧州でプロジェクト「Artemis」が始動、量子誤り訂正と最適制御のためのニューラルネットワークの利用を探求する

 3年間のプロジェクトには、Quantum MachinesAlice&Bob、Lyon高等師範学校とマックス・プランク光科学研究所の研究グループが参加している。目標は、ニューラルネットワークを活用して、量子制御の新たな戦略を見出す方法を見つけることである。このプロジェクトは、いくつかの段階を経て実施されていく。


 第一段階では、ニューラルネットワークを利用して、ある特定の量子ビットの状態を作り出し、操作するための、適切な制御パルスを決定し、次の段階では、ニューラルネットワークを使い、複数の量子ビットを準備し、測定、作用させるための最適な量子誤り訂正プロトコルを見つける予定だ。


 ここでは、量子ビットのコヒーレンス時間内で、非常に低レイテンシに最適化された、量子マシンのパルスプロセッサと、プログラミング言語の機能を活用する。これは、誤り訂正アルゴリズムで使用するための重要な要件である。


 さらに、このプロジェクトで開発されたアプローチは、ニューラルネットワーク・ルーチンの使用を特定の用途に最適化したいと考えるエンドユーザが利用できるようになるという。Alice&Bobは、CAT量子ビットと呼ばれるハードウェアアプローチを用いて誤り訂正マシンの開発を進めているため、このニューラルネットワーク・ルーチンはAlice&Bobにとっても重要であることが分かるだろう。2023年、彼らは最初の商用量子コンピュータの提供を予定している。このプロジェクトの詳細は、Quantum Machinesの発表資料に詳しい。



(翻訳:Hideki Hayashi)

提供:Quantum Computing Report