ColdQuantaがSuper.techを買収し、Hilbert Processorを一般公開する準備を開始

 ハードウェアとソフトウェア企業の合併では、量子技術プロバイダーのColdQuantaがソフトウェア会社のSuper.techを買収し、シカゴを拠点に量子ソフトウェアの開発を継続する支社を設立する予定だ。なお、本件に関する財務上の詳細については開示されていない。


 Super.techは、シカゴ大学と量子加速器Dualityからスピンアウトした会社で、量子プログラムをできるだけ効率よく作るために最適なコンパイルとパルスレベル制御を行うソフトウェアプラットフォーム「SuperstaQ」と、オープンソースのベンチマークソフトウェア群「SupermarQ」を提供している。Super.techのソフトウェアは、ハードウェアの種類によらず、多くの量子ハードウェアプラットフォームをサポートしているが、買収後もそれは変わらず継続するという。Super.techの前CEOであるPranav Gokhale氏はColdQuantaに参加し、Super.techの前チーフサイエンティストのシカゴ大学教授Fred Chong氏も引き続き一緒に仕事をする予定だ。


 ColdQuantaは、いくつかの点で、この組み合わせによるメリットを享受している。第一に、潜在的な顧客に対して、より強力で完全な提案をすることが可能となる。第二に、シカゴ大学とのコネクションにより、コールドクアンタ社に強力な人材パイプラインをできる。第三には、Super.techのソフトウェアを用いてゲートフィデリティなどの指標を改善することにより、ColdQuantaのヒルベルトやその他のプロセッサの改善を加速させることができることだ。


 ColdQuantaは、100量子ビットのヒルベルトプロセッサーも提供を開始した。現在、最初のベータ版顧客との共同作業を開始し、マシンでジョブを実行し、データを収集しているところである。彼らは、これらのテスト結果の一部をテクニカルペーパーとして数カ月以内に発表する予定である。また、自社のダイレクトクラウドアクセスサービスを通じて、近日中に追加のベータ顧客にもアクセスを開放し、今年後半には、ある大規模なパブリッククラウドサービスとシステムを統合する予定と明かしている。本機は、ソフトウェアプラットフォーム「Qiskit」を通じてプログラムすることができる。


 この買収の詳細については、ColdQuantaが提供するプレスリリースに詳しい。



(翻訳:Hideki Hayashi)

提供:Quantum Computing Report