JPモルガン、東芝、Ciena:QKDで保護されたブロックチェーンアプリケーションのデモを実施

[ ブロックチェーンアプリケーションのテスト構成。出典:JPMorgan Chase、東芝、Ciena ]
JPモルガン・チェース、東芝、Cienaの研究チームは、70kmの光ファイバーケーブルで量子保護ブロックチェーンアプリケーションを実証した。今回のデモでは、DWDM(高密度波長分割多重)技術により、1本の光ファイバーケーブルでQKD(量子鍵配送)1チャンネル、800ギガビット/秒(Gbps)2チャンネル、100ギガビット/秒8チャンネルの多重化を実現している。QKDチャネルは、AES(Advanced Encryption Standard)アルゴリズムのAES-256を、1鍵/秒のリフレッシュレートで最大258個供給し、800Gbpsおよび100Gbpsチャネルは、QKDチャネルから供給されたAES鍵を使って暗号化されたデータを伝送するために使用された。
追加のテストとして、距離を100kmに延長してテストを行ったが、距離が長くなると量子ビット誤り率(QBER)が大幅に増加し、秘密鍵率が大幅に低下したようだ。
本実験の詳細については、JPモルガン・チェース社が提供するニュースリリースを、本実験の詳細を記したテクニカルペーパーも合わせて参照してほしい。
※参考
◆JPモルガン・チェース社が提供するニュースリリース
◆本実験の詳細を記したテクニカルペーパー
(翻訳:Hideki Hayashi)