Atos社/IQM社によるHPCセンターの調査で、量子コンピューティングへの関心が高まっていることが判明
Atos社とIQM社は、世界中にあるHPC(ハイパフォーマンス・コンピューティング)センターのうち、110のセンターを対象に、量子コンピューティングへの関心度を調査し興味深い結果を得た。110のセンターのうち、27%が既に量子コンピューティングの実験を行っていると答えており、76%が2023年までに利用を予定していると回答した。
さらには2026年までに、71%のセンターが、オンプレミスもしくは混合型のインフラを備えて量子コンピュータの利用を予定し、残りのHPCセンターは、クラウドベースのアプローチを採用する予定となっている。予想を大きく超えた関心の高さが明確になっている。
◇量子技術を採用した理由の上位4つと、言及している組織の割合は以下の通り。
1. 長期的な競争優位性の追求 (48%)
2. 顧客/ユーザーからの外部要求(41%)
3. 投資家からの指示(39%)
4. 技術に関する知識やスキルの向上 (39%)
◇本調査では、量子技術を導入する際に障壁となる理由の上位3つは以下の通り。
1. 規制・法律・セキュリティのリスク(41%)
2. 従業員の文化的な反対(38%)
3. 開発者のスキル不足(33%)
◇本レポートには、HPCセンターが量子コンピューティングを導入するための3つのステップを紹介している(順番に)。
1. ギャップ分析と量子ソリューション
2. 量子ソリューションの設計と統合
3. ユースケースの定義と実装
この調査と結果についての詳細は以下を参照。
◆IQM社発表のニュースリリース
◆主な調査結果と手法をまとめたWebページ
https://www.meetiqm.com/technology/iqm-atos-state-of-quantum-research-2021/
◆調査結果の詳細
https://www.meetiqm.com/uploads/documents/IQM-Atos-State-of-quantum-HPC-research-2021.pdf
(翻訳:Hideki Hayashi)