Aalto大学、新型超電導量子ビットの開発で250万ユーロ(約3.4億円)の助成金を獲得

 獲得したのは、欧州研究評議会(European Research Council)の、「ConceptQ」というプロジェクト。5年間にわたり、非調和性が高く、構造が単純で、電荷や磁束のノイズに影響されない、新しい超伝導量子デバイスのコンセプトを研究する予定だ。


 超伝導量子ビットの1つの問題は、量子ビットが|0>や|1>以外の状態になってしまうことものだ。これらの状態はQutrits と呼ばれ、|0>、|1>、|2>という3つの異なる状態の重ね合わせになる可能性があり、 現在の量子プロセッサーでは、|2>状態は望まれず、量子ビットの忠実度が失われてしまう。Aaltoの新しい量子ビットの設計は、|2>状態の発生を抑える、あるいはなくすことを意図しており、これにより誤差の原因を取り除き、計算の精度を高めるのに役立つだろう。


 また、希釈冷凍機内の量子ビットの制御に使用できる低温クライオCMOSエレクトロニクスを開発することも、このプロジェクトのもう一つの側面である。本助成、およびConceptQプロジェクトの詳細については、Aalto大学のホームページに掲載されているニュースリリースを参照。



(翻訳:Hideki Hayashi)

提供:Quantum Computing Report