IonQ社の次世代マシン:イッテルビウム(Yb)からバリウム(Ba)へ


IonQ社のCEOであるPeter Chapman氏は、同社が2022年に向けて開発している次世代量子コンピュータの特徴を、幾つか、Q2Bカンファレンスで披露した。


大きく重要な変化は、イオンを生成するのに使われる基本物質が、イッテルビウム(Yb)からバリウム(Ba)に変わることだ。その理由としては、全体としてのエラー率の向上、読み出しエラー率の改善、現在の紫外線レーザーの代わりに、出力レベルを上げた可視光レーザーを使用できることなどが挙げられる。これらによって、通信業界で使用されている標準的なフォトニクス部品が使用可能となり、高出力レーザーによるゲート遅延が改善される。さらに、複数のマシンをネットワーク化しやすくなり、安定性と信頼性の高いサービスを提供することが可能となる。


加えて、量子ビットの制御方法が変更される。現在のレーザー用ビームスプリッターや、光学ビームシャッターのシステムを、数百量子ビットを制御できるステアラブル(操作可能)なレーザービームに置き換えることで、ステアリングはソフトウェアで制御され、較正プロセス中の正確な調整が可能となり、結果、量子ビットのゲート忠実度が向上する。このマシンは現在、IonQのラボで稼働しており、エンジニアリングテストが行われている。量子ビットの数や信頼度など他の特徴は明らかにされていないが、2022年中に、サブスクリプションの顧客向けにリリースされるという。


バリウムイオンへの変更に関するIonQの発表は、同社のニュースリリースを参照。



※参考


◆この件に関するニュースリリース


https://investors.ionq.com/news/news-details/2021/IonQ-Announces-New-Barium-Qubit-Technology-Laying-Foundation-for-Advanced-Quantum-Computing-Architectures/default.aspx




(翻訳:Hideki Hayashi)

提供:Quantum Computing Report

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